キャンベルのスープ缶 -WHAT DOES IT TASTE LIKE?-

『キャンベルのスープ缶 -WHAT DOES IT TASTE LIKE?-』
サガキケイタ
2019年 / ネオシルクスクリーン: Ed 32 / h. 51 × w. 41 cm.

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​作家解説
キャンベルのスープ缶はアーティスト、アンディ・ウォーホル(1928-1987)の代名詞と言える。そのヴィジュアルイメージは瞬く間に世界中に広がり、現在においてもアートのイコンとして君臨している。アートに詳しくない人でも、赤と白の鮮やかなコントラストのキャンベル缶のイメージは、きっとどこかで目にしたことがあるだろう。

キャンベルのスープ缶をモチーフにした作品は、サイズやカラーなどを変えて様々なヴァージョンが作られている。今回の作品のベースになったスープ缶は、ウォーホル黎明期の1962年に制作、展示された32枚組の連作ヴァージョン(今作のエディションが32なのもこれに由来する)で、当時キャンベル社から販売されていた32種の味の缶が描かれている(例えばトマト、チキンヌードル、クラムチャウダーなど)。今作ではその32種類の味をそれぞれ化身化したキャラクターを描き、さらにキャラクターの内部には食にまつわる様々なイシューやトピックスの画像をコラージュしている。100枚を超えるそれらの画像は世界規模、国家規模のマクロ的なもの(例えば食糧危機、フードロス、遺伝子組み換え食品など)から、個人に帰属するミクロ的なもの(摂食障害、バイトテロ、孤食など)、また文化、宗教、民族、思想に関したもの(捕鯨問題、ヴィーガン、カニバリズムなど)にまでフォーカスした多岐にわたるイメージ群である。その多元的で混沌とした食の事象を並べてみると、食というものが生物において、いかに根源的要素であるかが見えてくる。そして、それら様々なイメージのごった煮を容れたキャンベルのスープ缶は、まさに世界に蔓延する食問題の坩堝(るつぼ)である。

坩堝と化したスープ缶からすくったスープを口にした人にこう尋ねてみたい。
What does it taste like?(どんな味がする?)

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制作アーティストについて

サガキケイタ
1984年石川県生まれ。
西洋名画や浮世絵など一度は目にしたことのあるイメージを無数のキャラクターのドローイングを集積することで再現する。
幼少期に体験した曼荼羅の影響から、生と死、聖と俗、秩序と混沌など二項対立の概念を画面上に共存させることで、両者の関係性のボーダレス化を試みる。

¥ 165,000

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